[L101-HC09]
授 業 期 間 2022年度 前期 授 業 対 象 指定なし 木1or木2
科  目  名
文学の楽しみA (宮沢賢治入門)
(Literature A)
科 目 責 任 者 野村 廣之 単  位  数 2単位
担  当  者 野村 廣之
授 業 の 目 的

<キーワード:作品解釈/教養/思考力>宮澤賢治の短編童話を題材にして、⽂学作品の読み⽅・解釈の仕⽅・鑑賞の仕⽅等を修得してもらいます。本来、⽂学作品の楽しみ⽅は個々の読者に委ねられていて、読者は作品を⾃由に解釈することができます。しかし、作品解釈のための作法と呼ぶべきものがあり、これを知っていることによって、個々⼈の解釈も、より豊かなものとなり得るし、また⽂学作品を、よりよく楽しむことができるようになります。この授業の最終的な目的は、作品解釈の作法を学ぶことによって、より豊かな教養を⾝につけるための有⼒な⼿段の⼀つを履修者が修得することにあります。さらに、「解釈する」とは「思考する」ことに他なりません。私は宮澤賢治の童話作品を解釈するこの授業において、履修者にできるだけ「思考させる」こと、すなわち「考えさせる」こと、さらには考える過程で「自分自身の内面を見つめなおさせる」こと、を意図しています。この授業は「思考力」を身につけるための訓練であり、「遊び」ではありません。

教 育 内 容

<キーワード:宮澤賢治/短編童話>この授業では、宮澤賢治の童話集『ポラーノの広場』(新潮文庫)に収録されている短編童話を取り上げます(したがって、指定した教科書『ポラーノの広場』は必ず購入し、授業時には毎回持ってくること)。全部で10編の童話を取り上げる予定ですが、それらの作品をできるだけ細かく分析し解釈してみようと思います。単に私が⾃分の解釈を説明するだけでなく、受講者である君たち⾃⾝の解釈もできるだけ披露してもらい、そうした双方向的な授業によって多様な解釈を⽣み出していきたいと思います。

教 育 方 法

<オンライン授業(資料・課題提示型)を行います(詳細は第1回目の教材資料ファイル内で説明します)>

*この授業はMoodleを使用したオンライン授業(資料・課題提示型)です。履修者は、Moodle のこの授業のコースに必ず登録しなければなりません。時間割の上では木曜日1限または2限となっており、当然のことながらこれらの時間に2つ以上の授業を履修登録することはできません。しかし、時間割上の時間にこの授業の学習が限定されるわけではありません。この授業は以下のようなやり方で行われます。
*毎週土曜日に授業の教材資料ファイル(PDF)及び授業課題を、Moodle のこの授業のコースにアップします。各自、その教材資料を使用して学習し、そこにある授業課題の回答を5日後の木曜日の 17:00 ま でにMoodle に直接書き込むやり方で、提出しなさい。 

*各履修者の授業課題の回答に対して、簡単なコメントを付けます。また、授業課題の模範回答例を次の授業内で提示します。さらに、履修者の回答例を、書いた人の氏名等を伏せた上で、いくつか紹介し、どこが良いのか、 どこが良くないのか、何に注意しなければいけないのか、どこをどう直せばよいのか、等々を説明します。

*教材資料ファイル以外に、必要に応じて、15〜30分程度の動画を配信します。動画では、教材資料ファイルを学習する上での注意点や履修者からの質問に対する回答などを説明する予定です。

準 備 学 習
(予習・復習)

【講義時間外に必要な学習の時間:60時間】

予習:その回の授業で取り上げる作品をあらかじめ必ず読んでおく。その作品の内容に関する疑問点があれば書き出しておく。その上で、その作品に対する自分自身の解釈をまとめておく。(毎回、2時間程度)

復習:授業内での解釈と自分自身の解釈の違いを確認し、自分の解釈の妥当性を検証する。授業の内容に関して、別の意見や疑問があれば、質問フォーラム内で質問する。さらに、余裕があれば、授業内で私が紹介した関連作品等を読む。(毎回、2時間程度)

担当者 項目 授業内容
1 野村
【オンライン】

ガイダンス

この授業のやり方/成績評価の方法/宮澤賢治とはどのような作家であるのか/物語の構造/作品解釈とは何か/シミリとメタファーとは何か

この授業について詳しく説明します。履修希望者は必ず第1回⽬の授業に参加すること。この回から授業内課題を出します。

2

「いちょうの実」

「いちょうの実」の作品分析と解釈を行う。

3

「まなづるとダァリア」

「まなづるとダァリア」の作品分析と解釈を行う。

4

「鳥箱先生とフウねずみ」

「鳥箱先生とフウねずみ」の作品分析と解釈を行う。

5

「林の底」

「林の底」の作品分析と解釈を行う。

6

「十力の金剛石」

「十力の金剛石」の作品分析と解釈を行う。

7

「とっこべとら子」

「とっこべとら子」の作品分析と解釈を行う。

8

「ガドルフの百合」

「ガドルフの百合」の作品分析と解釈を行う。

9

「種山ケ原」

「種山ケ原」の作品分析と解釈を行う。

10

「氷河鼠の毛皮」

「氷河鼠の毛皮」の作品分析と解釈を行う。

11

「ポラーノの広場」(1)

「ポラーノの広場」の作品分析と解釈を行う。

12

「ポラーノの広場」(2)

引き続き「ポラーノの広場」の作品分析を行う。

13

「ポラーノの広場」(3)

引き続き「ポラーノの広場」の作品分析を行う。

14

「ポラーノの広場」(4)

引き続き「ポラーノの広場」の作品分析と解釈を行う。

15

個別指導

個々の履修者の質問等に答える。

到 達 目 標

*宮澤賢治がどのような特徴を持つ作家であるのかを説明できる。
*この授業で学んだことを応用して、⽂学作品を自分なりに解釈をすることができる。
*文学作品を読み、解釈することを通して、⾃分⾃⾝の教養を深め、自分自身の内面を見つめなおすことができる。

成 績 評 価 の
方 法 と 基 準

試験方法:筆記試験    実施時期:試験期間内

平常点と期末試験(感染症の流行状況等に応じて場合によっては期末レポート)をもとにして、成績評価を行います(平常点:50%、期末試験:50%)。その際の細かい評価基準については、第1回目の授業およびその都度の授業において説明します。詳しくは第1回目の授業時に説明します。

学 生 へ の
メ ッ セ ー ジ
(その他注意等)

教科書(テキスト)について。この授業では、宮澤賢治『ポラーノの広場』(新潮文庫版)を教科書(テキスト)として使用し、この本に収録されている作品の分析と解釈を行います。ですので、教科書(テキスト)がないと受講できません。宮澤賢治『ポラーノの広場』(新潮文庫版)は、特殊な本ではなく、教科書販売所でなくとも、市中の一般書店で普通に販売されている本です。履修を決めた場合には、できるだけ早く教科書(テキスト)を手に入れなさい。

教科書・参考書 書 名 著 者 名 出 版 社 名 定 価(円)
教科書

『新編 ポラーノの広場』

宮澤賢治 新潮文庫
参考書

(初回授業時に説明します)

オンライン授業リンク先

  1. Moodle:文学の楽しみA(1限目)
  2. Moodle:文学の楽しみA(2限目)