[L101-HS02]
教職(選択):教職免許法施行規則第66条の6に定める科目
授 業 期 間 2022年度 後期 授 業 対 象 指定なし 火1or火2
科  目  名
日本国憲法B
(The Constitution of Japan B)
科 目 責 任 者 猪瀬 貴道 単  位  数 2単位
担  当  者 猪瀬 貴道
授 業 の 目 的

日本国憲法の「統治」に関する規定の基礎知識を修得するとともに国家の統治に関する基本原則を理解する。

教 育 内 容

 日本国憲法を中心に国家の基本法である「憲法」について学ぶ。「日本国憲法B」では、日本国憲法のうち国の「統治」に関する規定を中心に取り上げる。「立憲主義」「三権分立」「法の支配」など憲法における国家の統治に関する基本原則について日本国憲法の条文を参照しながら理解するとともに、具体的問題を素材にして、憲法において国のあり方が規定されていることの意義を考える。具体的には下記の授業計画に沿って進めるが、進捗状況によって多少の調整を行う。

教 育 方 法

 本科目は、インターネットを用いた学習管理システム(Learning Management System, LMS)を用いた授業を行う。最新のブラウザが利用可能なパソコン(タブレット等を含む)および通信容量無制限(または大容量)のインターネット回線を準備することが望ましい。

【オンデマンド学修】
 まず、授業日(火曜)から次の授業日までの間に、LMS上の学修指示書(各回の教科書のページ、読み方のヒントやポイントなどを示すPDFファイル)にしたがって、教科書を用いた自習によって、調べた用語やポイントを整理して授業ノートを作成する。つぎに、LMS上の教科書の内容の理解度チェック(小テスト)に指定された日時までに回答する。また、疑問を持った点や関心を持った点についてLMS上のコメントペーパーに入力する。

【教員による解説(フィードバック)】
 授業時間帯(火曜1限・2限)に、テキストチャットとオンライン会議システムでのコメントペーパーへの応答教科書に基づいたスライドによる音声解説の公開録画を行う。授業時間帯のオンタイムでの参加が可能であるほか、LMS上にテキストチャットのログと音声解説の動画ファイルをアップロードするので完全オンデマンド学修も可能である。

準 備 学 習
(予習・復習)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間(授業期間全体)】※文部科学省が単位認定に必要としている学修活動時間から算出したもので、予習・復習合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定しているが、レポート作成または試験前復習等も含めて自由に配分して良い。また、以下の内容は参考例として記載するが履修者が自分で考えて下記の「到達目標」の達成に必要と思われる内容で自由に実施する。

予習:日本国憲法の関連条文や教科書の該当ページに目を通しておき、わからない部分を把握しておく
復習:教科書やLMSに示された資料などを読み直して授業ノートを補足して整理する

担当者 項目 授業内容
1 猪瀬
【オンライン】

科目説明と導入

科目の位置づけ、授業の進め方(LMSの利用方法を含む)、成績評価の方法などの詳細、この科目で学ぶ内容の概要を説明する。履修予定者は2回目の授業回までに必ず確認すること

2

日本国憲法の成立

日本国憲法の制定過程、受容と定着、大日本帝国憲法との比較

3

国民主権と象徴天皇制

国民主権、代表民主制、天皇の地位および役割(日本国憲法前文、第1条~第8条)※以下(第◯条)は日本国憲法の条文番号

4

平和主義

平和主義の考え方、戦争放棄と戦力不保持(前文、第9条)

5

基本的人権の保障

人権宣言の理念と歴史、人権保障の国際化、憲法上の権利の分類、人権の主体

6

立法権(国会)(1)

立法権を担う国会の機能や役割、二院制の意義(第41条~第64条)

7

立法権(国会)(2)

立法権を担う国会の機能や役割、二院制の意義(第41条~第64条)

8

行政権(内閣)(1)

行政権を担う内閣の機能や役割、議院内閣制(第65条~第75条)

9

行政権(内閣)(2)

行政権を担う内閣の機能や役割、議院内閣制(第65条~第75条)

10

司法権(裁判所)(1)

司法権を担う裁判所の機能や役割(第76条~第82条)

11

司法権(裁判所)(2)

司法権を担う裁判所の機能や役割(第76条~第82条)

12

財政/地方自治

財政、地方自治(第83条~第95条)

13

最高法規性と憲法改正

日本国憲法の最高法規性と改正手続、違憲審査制(第96条~第99条)

14

憲法による統治

国民の自由・権利の保障、民主主義、権力分立(三権分立)、立憲主義

15

まとめ

まとめ

到 達 目 標

 憲法に基づく統治のしくみの基本的知識を修得する。それらの基本的知識に基づいて、日本国憲法における統治のしくみの意義や課題について考えて歴史や先例などを正確に踏まえたうえで、論理的・説得的な文章によって説明できる。

成 績 評 価 の
方 法 と 基 準

試験方法:その他    実施時期:

 授業期間内にLMS上で実施する各授業回の理解度チェック(小テスト)(30%)、および、学期末の論述テスト(70%)により評価する。論述テストについては、憲法による統治の意義と課題についてこの科目(授業および自己学修)を通して得られた内容に基づく論述を求める問題、および/または、日本国憲法の統治規定について、課題となっているテーマを一つ選び、その内容や意義、解決案についての説明を求める問題を出題する。内容の正確性、論拠の説得力、比較の巧みさなどにより評価し、文章の稚拙さ、余計な表現・表記や誤字・脱字などは減点する。以上を基本的な評価方法とした上で、LMS上の各授業回コメントペーパーによる加点をする。

学 生 へ の
メ ッ セ ー ジ
(その他注意等)

 憲法についてはこれまでも触れる機会があったと思います。また憲法改正の議論が報道などで取り上げられることも増えています。憲法について知識をもう一度整理して自分の考えを持てるようになりましょう。授業をきっかけにして教員から教えてもらうだけではなく自ら積極的に学んでいきましょう。関連科目として前期に開講する「日本国憲法A」のほか、「法律の役割A・B」「政治のしくみA・B」「教養演習A(猪瀬)(通年)」などがあります。

教科書・参考書 書 名 著 者 名 出 版 社 名 定 価(円)
教科書

『論点 日本国憲法―憲法を学ぶための基礎知識』(第2版)

安念潤司・小山剛・青井未帆・宍戸常寿・山本龍彦 東京法令出版 2,860円
参考書

『憲法への招待』(新版)

渋谷秀樹 岩波新書(岩波書店) 924円
参考書

高校教科書の『政治経済』『現代社会』も参考書として有用、その他の参考書については授業やLMSで紹介する