[L101-HS03]
授 業 期 間 2022年度 前期 授 業 対 象 指定なし 木1or木2
科  目  名
法律の役割A (法学入門)
(Jurisprudence A)
科 目 責 任 者 猪瀬 貴道 単  位  数 2単位
担  当  者 猪瀬 貴道
授 業 の 目 的

 法(法学)全体の基本的な考え方および代表的な法分野の基礎知識を修得して、社会においてどのような法がどのような役割を果たしているのか理解する。

教 育 内 容

 授業期間の前半(~第7回)では、法(法学)全体の考え方の基礎となる概念、手続、体系と分類などの概要について学ぶ。後半(第8回~)では社会生活を送る中で関係する法律について基本構造や基本的考え方を取り上げる。それによって社会生活をおくるなかで遭遇するさまざまな場面においてどのような法がどのように機能しているのかを考える。具体的には下記の授業計画に沿って進めるが、進捗状況によって多少の調整を行う。

教 育 方 法

 本科目は、インターネットを用いた学習管理システム(Learning Management System, LMS)を用いた授業を行う。最新のブラウザが利用可能なパソコン(タブレット等を含む)および通信容量無制限(または大容量)のインターネット回線を準備することが望ましい。

【オンデマンド学修】
 まず、授業日(木曜)から次の授業日までの間に、LMS上の学修指示書(各回の教科書のページ、読み方のヒントやポイントなどを示すPDFファイル)にしたがって、教科書を用いた自習によって、調べた用語やポイントを整理して授業ノートを作成する。つぎに、LMS上の教科書の内容の理解度チェック(小テスト)に指定された日時までに回答する。また、疑問を持った点や関心を持った点についてLMS上のコメントペーパーに入力する。

【教員による解説(フィードバック)】
 授業時間帯(木曜1限・2限)に、テキストチャットとオンライン会議システムでのコメントペーパーへの応答および教科書に基づいたスライドによる音声解説の公開録画を行う。授業時間帯のオンタイムでの参加が可能であるほか、LMS上にテキストチャットのログと音声解説の動画ファイルをアップロードするので完全オンデマンド学修も可能である。

準 備 学 習
(予習・復習)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間(授業期間全体)】
※文部科学省が単位認定に必要としている学修活動時間から算出したもので、予習・復習合わせて各回あたり約4時間の自己学習を想定しているが、レポート作成または試験前復習等も含めて自由に配分して良い。また、以下の内容は参考例として記載するが履修者が自分で考えて下記の「到達目標」の達成に必要と思われる内容で自由に実施する。

予習:教科書の該当ページや関連する法令に目を通しておき、わからない部分を把握しておく
復習:教科書やLMSに示された資料などを読み直して授業ノートを補足して整理する

担当者 項目 授業内容
1 猪瀬
【オンライン】

科目説明と導入

科目の位置づけ、授業の進め方(LMSの利用方法を含む)、成績評価の方法などの詳細、この科目で学ぶ内容の概要を説明する。履修予定者は2回目の授業回までに必ず確認すること

2

法と契約

「法」とは何か、「契約」とは何か(『プレップ法と法学』(以下『プレップ』)1~28ページ)

3

法と国家と法律

法の機能、法と国家の関係、法と法律(『プレップ』30~59ページ)

4

法の本質と人間

法の妥当性、法の本質の思想、法における人間(『プレップ』62~95ページ)

5

法の機能と私法の基本原則

公法・私法、所有権、契約自由、法的責任(『プレップ』98~120ページ)

6

法の現代化と法文化

社会権、社会法、法継受、日本人の法意識(『プレップ』122~153ページ)

7

法の分類

六法、法源、一般法と特別法(『プレップ』156~185ページ)

8

大学生と法

大学生の法的立場、契約と消費者、学生生活(『大学生が知っておきたい生活の中の法律』(以下『生活の中の法律』)1~20ページ)

9

仕事と法

働くこと、就職活動、労働者の保護(『生活の中の法律』21~40ページ)

10

家族と法

婚姻(成立・解消)、子ども(『生活の中の法律』41~54ページ)

11

生活と法

税、社会保険、犯罪と刑罰、交通事故(『生活の中の法律』55~74ページ)

12

高齢社会と法

社会保障制度、相続(『生活の中の法律』75~88ページ)

13

将来社会と法

民主主義、憲法の理念、市民社会、国際平和(『生活の中の法律』89~102ページ)

14

法を学ぶ意義

全体の振り返りと法学の意義(『プレップ』188~194ページ)

15

まとめ

まとめ

到 達 目 標

 法学の基本的な考え方と授業で取り上げた法的概念や法令について基本的知識を修得する。それらの基本的知識に基づいて、社会のなかで法律や法が果たしている役割やその意義や課題について考えて、歴史や先例などを正確に踏まえたうえで、論理的・説得的な文章によって説明できる。

成 績 評 価 の
方 法 と 基 準

試験方法:その他    実施時期:

 授業期間内にLMS上で実施する各授業回の理解度チェック(30%)、および、学期末の論述テスト(70%)により評価する。論述テストについては、事例問題としてさまざまな法律が関わる状況について、法に基づく説明を求める問題、および、この科目(授業および自己学修)を通して得られた内容に基づき社会生活における「法律の役割」について論述を求める問題を出題する。内容の正確性、論拠の説得力、比較の巧みさなどにより評価し、文章の稚拙さ、余計な表現・表記や誤字・脱字などは減点する。以上を基本的な評価方法とした上で、LMS上の各授業回コメントペーパーによる加点をする。

学 生 へ の
メ ッ セ ー ジ
(その他注意等)

 法律について自分にはあまり関係ないと思っていませんか。2022年4月からは成年年齢も18歳に引き下げられ、法的に保護される立場から独立した立場になります。法律は専門家に任せる部分も大きいですが、市民として社会生活を送るうえで法律の基礎的知識を身につけるとプラスになります。授業をきっかけにして教員から教えてもらうだけではなく自ら積極的に学んでいきましょう。関連科目として後期に開講する「法律の役割B」のほか、「日本国憲法A・B」「政治のしくみA・B」「教養演習A(猪瀬)(通年)」などがあります。

教科書・参考書 書 名 著 者 名 出 版 社 名 定 価(円)
教科書

『プレップ法と法学』

倉沢康一郎 弘文堂 1,100円
教科書

『大学生が知っておきたい生活の中の法律』

細川幸一 慶應義塾大学出版会 1,980円
参考書

『法学六法 '22』

池田真朗ほか(編集代表) 信山社 1,100円
参考書

その他の参考書については授業およびLMSで紹介する。