授 業 期 間 | 2022年度 後期 | 授 業 対 象 | 指定なし 月1or月2 |
科 目 名 |
環境を考えるB
(持続可能な社会をめざして)
(Environmental Society B)
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科 目 責 任 者 | 鈴木 孝弘 | 単 位 数 | 2単位 |
担 当 者 | 鈴木 孝弘※ |
授 業 の 目 的 |
現在、世界の平均気温は年々上昇し続けており、地球温暖化問題は世界全体の最も大きな課題となっている。この講義では、地球温暖化、森林破壊と生物多様性、ごみ処理問題などに関する環境問題の基礎知識を教示し、現代の環境問題発生のメカニズム、現状、対策等の考え方を学ぶことを目的とする。物事を俯瞰し、システマティックに全体をとらえて出来るだけ客観的な思考をする力を同時に養うことも目指す。 |
教 育 内 容 |
環境問題のなかでも将来世代に影響を及ぼす主要な問題について、その学問的・科学的基本と内容理解、実態・問題点と対策についてテキストを用いて説明する。この講義では、地球温暖化、森林破壊と生物多様性、循環型社会の構築など、グローバルな環境問題を中心について論じる。前期の「環境を考えるA」とは独立した内容になっているため、この科目からでも履修することができる。 |
教 育 方 法 |
オンライン授業の資料提示型(授業内容のパワーポイントと映像資料)で実施する。適宜、映像資料で内容の理解が深まるよう授業を進め、環境を保全する資質・能⼒を⾼めるとともに、社会科学と⾃然科学の両⾯から客観的に環境問題を理解できる資質を養う。授業の終了時に授業内容に関する⼩テストを実施し、また、特定のテーマについてレポート(添削して返却)を課すこともある。これらの課題については、次回の授業で模範解答を提示する。
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準 備 学 習 (予習・復習) |
【講義時間外に必要な学習の時間:60時間】 <予習> ・授業開始の前日までに、教科書に⽬を通し、次回の授業内容を把握しておくこと。 ・教科書の青字の専門用語(キーワード)の意味等を理解しておくこと。 <復習> ・授業の内容をノートに整理して復習しておくこと。 ・授業の内容に関係する最近の新聞記事を調べ、まとめておくこと。 予習・復習の学習時間の目安は、それぞれ2時間程度である。 |
回 | 担当者 | 項目 | 授業内容 |
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1 | 鈴木 【オンライン】 |
ガイダンス |
本講義の内容・進め方, グローバルな環境問題 |
2 | 〃 |
地球温暖化とCO2 (1) |
CO2という物質 |
3 | 〃 |
地球温暖化とCO2 (2) |
CO2の特性と温室効果 |
4 | 〃 |
地球温暖化とCO2 (3) |
CO2の発生と吸収 |
5 | 〃 |
低炭素社会の構築(1) |
温暖化の影響 |
6 | 〃 |
低炭素社会の構築(2) |
国際的な取り組み |
7 | 〃 |
低炭素社会の構築(3) |
温暖化対策技術 |
8 | 〃 |
森林破壊と生物多様性(1) |
世界の森林破壊の現状と対策 |
9 | 〃 |
森林破壊と生物多様性(2) |
生態系と生物多様性 |
10 | 〃 |
森林破壊と生物多様性(3) |
外来生物の影響 |
11 | 〃 |
循環型社会の構築 (1) |
循環型社会とは |
12 | 〃 |
循環型社会の構築 (2) |
3R, 広がるリサイクル |
13 | 〃 |
循環型社会の構築 (3) |
ゼロエミッション、エコタウン |
14 | 〃 |
江戸のライフスタイル |
循環型社会江戸, 「もったいない」 |
15 | 〃 |
まとめ |
まとめ |
到 達 目 標 |
地球温暖化などのグローバルな環境問題に関⼼を持ち、その本質を理解できる。さらに、⾃然環境と⼈間および社会システムとの関係をシステマティックに捉える基礎力を養うことにより、将来、人間活動と環境との相互作用に基盤をおいた物事の捉え方・思考によって多様な社会で活動ができるようになる。 |
成 績 評 価 の 方 法 と 基 準 |
試験方法:筆記試験 実施時期:試験期間内 定期試験(60%)、小テストとレポート(40%)。 |
学 生 へ の メ ッ セ ー ジ (その他注意等) |
前期の「環境を考えるA」と同じ教科書を用いるが、本科目から受講し、より詳しい予習・復習を志向する場合には、参考書を参照することが必要である。化学や⽣物、地学などの予備知識は不要であるが、毎回の授業内容が多岐にわたるため、体系的に学べるよう授業を進める。 |
実務経験の授業 への活用方法 |
静岡県生活環境部水質保全課・大気保全課で環境行政を担当し、大気や水質の環境基準を工場や事業所が守っているか否かのデータのチェックを行い、行政処分や立入調査を行って、現場の環境保全活動に関する業務を行った。この経験を授業内容にできるだけ含め、教科書だけでは学べない実際の環境問題の理解が深まるように活用していく。 |
教科書・参考書 | 書 名 | 著 者 名 | 出 版 社 名 | 定 価(円) |
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教科書 |
新しい環境科学(新版):環境問題の基礎知識をマスターする |
鈴木 孝弘 著 | 駿河台出版社 | 2,420円 |
参考書 |
新・地球環境百科 |
鈴木 孝弘 著 | 駿河台出版社 | 3,080円 |
オンライン授業リンク先
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Moodle:環境を考えるB(月1)
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Moodle:環境を考えるB(月2)