[L101-HC05]
授 業 期 間 2022年度 前期 授 業 対 象 指定なし 水1or水2or木1or木2
科  目  名
芸術の楽しみA (クラシック音楽を鑑賞する)
(Fine Arts and Music A)
科 目 責 任 者 安川 智子 単  位  数 2単位
担  当  者 安川 智子
授 業 の 目 的

この授業では、今日までもっとも普遍的に受け継がれ、体系化されている西洋芸術音楽(クラシック音楽)について学びながら、作品の背景や歴史、作曲家について、また音楽の構造や原理、聴き方、つきあい方などについて考えます。同時に、社会人としてのコミュニケーションに有用な、教養としてのクラシック音楽の知識を身につけることが目標です。

教 育 内 容

現代までに蓄積されたクラシック音楽は数えきれないほどあります。そこでこの授業では、典型的な名曲をとりあげ、その曲が生まれた時代背景と楽曲構造を解説します。音楽経験者の人は、楽典の基礎知識の確認、和声(コード)や形式分析の基本にも踏み込んで、より専門的な楽しみ方を学びます。

教 育 方 法

【今年度はすべてオンライン(オンデマンド)型講義となります】取り上げる楽曲の一部分を聴いたうえで、作曲家や歴史、音楽の構造や聴き方について解説します。履修者の経験度に応じて、簡単な分析の仕方も学びます。毎回コメントを書く時間を取り、質問やよいコメントについては次の時間の冒頭やMoodleで回答または紹介します。これらのコメント記入や講師からのフィードバックは、全3回の音源クイズや小テストのための対策・準備となります。ほとんど毎回音楽を視聴する時間があります。教材はプリント(pdf)や動画のリンクを配布します(学内限定)。

準 備 学 習
(予習・復習)

【講義時間外に必要な学習の時間:60時間】

本学は、ナクソス・ミュージック・ライブラリーと契約しているため、授業内、および予習・復習に積極的に利用します。そのため、履修者は各自図書館にて、ナクソス利用(学外からのアクセス)のためのID・パスワードを取得してください。*オンライン授業の間、メールでの取得が可能です。履修者には別途お知らせします。

予習:各回でとりあげる楽曲について、ナクソス・ミュージック・ライブラリー等で聴いておくとよい。予習時間として毎回1時間程度が期待される。

復習:授業内で分からなかった専門用語は、必ず図書館の辞書等で調べ、それでも分からない点については次の授業で質問する。授業内で紹介した音楽を積極的にCD・ナクソス等で鑑賞し、紹介した参考文献や小説を少しでも手に取って読んでみること。復習時間として毎回2時間程度が期待される。

その他小テストのための準備学習を含めて、計60時間の授業時間外学習が期待される。

担当者 項目 授業内容
1 安川
【オンライン】

授業ガイダンス

授業内容や進め方についてのガイダンス。音楽史の基本的な知識について。

2

ベートーヴェンの交響曲

交響曲とは何か、その歴史と楽曲構造、聴き方について。オーケストラと楽器の変遷。

3

交響曲とピアノ・ソナタ/ソナタ形式とは何か

調性と楽典的な知識の確認。ソナタとソナタ形式について。

4

ピアノ音楽/ピアノの誕生〜近代まで

ピアノはなぜ、いつ生まれたのか。ピアノの黎明期から、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、そしてドビュッシー《月の光》まで。各時代を代表するピアノ曲の特徴と分析。

5

ロマン派の器楽曲

ドイツ・ロマン派の真髄を味わう。ベートーヴェンからブラームスまでのヴァイオリン・ソナタほか、室内楽作品の魅力を知る。ブラームスの時代の交響曲の名曲を解説する。

6

第1回まとめと小テスト

古典派〜ロマン派の交響曲と室内楽、ピアノ音楽についてまとめ、音源クイズと小テストを行います。

7

イタリア・バロックの音楽

バロック時代の音楽の聴き方、ピリオド楽器(古楽器)について、コンチェルト(協奏曲)とは何か。ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲

8

宗教的合唱曲

ルネサンス~バロック時代までの宗教合唱曲について。パレストリーナのミサ曲、カトリックの宗教合唱曲

9

J.S. バッハの音楽

J.S. バッハとその作品について。器楽と声楽の名曲。音楽の形態の変化。

10

第2回まとめと小テスト

ルネサンス〜バロック時代の器楽曲と声楽曲についてまとめ、音源クイズと小テストを行います。

11

その他の管弦楽曲、協奏曲

19世紀以降に登場した楽器とオーケストラの変化。チャイコフスキー以降のロシアの音楽について。また19世紀以降の(ピアノ)協奏曲も紹介します。

12

標題音楽(交響詩、バレエ音楽など)

リムスキー=コルサコフ《シェエラザード》など、ストーリーやタイトルの付いた管弦楽曲を解説します。

13

楽曲分析入門

音楽経験者を対象に、和声や音楽形式など、専門的な音楽理論の知識を用いて楽曲を分析してみます。

14

20世紀のフランス、アメリカの音楽

エリック・サティやジョージ・ガーシュイン。ポピュラーとクラシックの垣根を壊した20世紀フランス・アメリカの音楽をとりあげます。

15

まとめと解説

課題提出とその解説

到 達 目 標

今日のコンサートで頻繁に演奏される作曲家については、その時代と国について大まかに説明することができる。授業で得た知識をもとに、新たな音楽芸術を聴き、受け入れることができる。音楽を聴いてその時代背景や歴史を想像することができる。

成 績 評 価 の
方 法 と 基 準

試験方法:その他    実施時期:試験期間外

試験方法:授業期間中に3度、音源クイズと小テストを授業内で行います(90%)。また授業内で課題を解いたり記述した場合には、提出してもらいます(10%)。

学 生 へ の
メ ッ セ ー ジ
(その他注意等)

名曲がなぜ名曲なのか、秘密を知ると、その音楽は最良の友人のような存在になります。授業内で関心をもった音楽や作曲家を大切に、普段の生活の中でその関心をぜひ広げていきましょう。

教科書・参考書 書 名 著 者 名 出 版 社 名 定 価(円)
参考書

ハーモニー探究の歴史―思想としての和声理論

西田紘子・安川智子編著 音楽之友社 2,700円
参考書

調性で読み解くクラシック

吉松隆 ヤマハミュージックメディア 950円
参考書

名曲に何を聴くか

田村和紀夫 音楽之友社 2,200円
参考書

ピリオド楽器から迫るオーケストラ読本

佐伯茂樹監修 音楽之友社 1,600円
参考書

文化のなかの西洋音楽史

ポール・グリフィス 音楽之友社 3,300円