授 業 期 間 | 2022年度 前期 | 授 業 対 象 | 指定なし 火5 |
科 目 名 |
教養演習B
(音楽分析入門/コードを学ぼう)
(Liberal Arts and Sciences Seminar B)
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科 目 責 任 者 | 安川 智子 | 単 位 数 | 1単位 |
担 当 者 | 安川 智子 |
授 業 の 目 的 |
クラシックの世界における「和声法」と、ジャズ・ポピュラーで用いられる「コード」。これらは全く別物ではなく、基本の考え方は共通しています。 |
教 育 内 容 |
授業に実践的に参加する演習形式です。歌の伴奏としての「コード」(和声法)についての基礎知識や分析法を学び、実際の音楽を使って理解します。参加者は各自で一つのテーマを設定し、段階を追って音楽を用いたプレゼンテーションができるようにしていきます。ギターやピアノ経験者は、個人またはグループで、好きな楽曲のコード分析に挑戦してみましょう。またコードや和声はちょっと難しいという人は、クラシック、ポピュラー、民族音楽、民謡、などジャンルを限定せず、それぞれがもっとも好きな「歌」をテーマに発表し、議論し合うことで、歌と伴奏という音楽のもっとも普遍的なあり方について理解を深めます。 |
教 育 方 法 |
演習形式。各人が調べ、発表し、議論をします。演奏のできる人は、演奏や歌を交えて、そうでなければCD等を用いた音楽付きのプレゼンテーションを行います。各人の発表に対して、講師及び受講生がお互いにフィードバックをしあい、全体としてよりよいプレゼンテーションを作っていきます。 |
準 備 学 習 (予習・復習) |
【授業時間外に必要な学習の時間:15時間】 予習:発表担当者は事前の準備を入念に行う。担当者以外も、予想されるテーマについて、考え、議論の準備をしておく。 復習:発表担当者は先生や学生から得られた意見やアドバイスをじっくり吟味し、反省をして次回に生かす。また担当者以外も、良い点と改善点についてよく考え、自分の回に生かす。 1コマあたり最低1時間の授業時間外学習が期待される。 |
回 | 担当者 | 項目 | 授業内容 |
---|---|---|---|
1 | 安川 【対面】 |
ガイダンス |
参加者の自己紹介や、授業の進め方、次回の授業のための課題について説明します。人数が多い場合は初回に抽選を行いますので、履修希望者は必ず出席してください。 |
2 | 〃 |
情報収集の方法(楽譜と文献) |
参加者それぞれの好きな「うた」について、楽譜や文献、音源などを持ち寄り、情報交換します。音楽にかかわる文献収集の実践が目的です。また参加者の音楽知識や経験値に合わせて、音楽理論の基礎、楽譜の読み方などについて解説します。 |
3 | 〃 |
和声法とは何か、コードとは何か |
参考書を用いて、コード理論の基本的な仕組みを学びます。また「うた」についての課題文献を用いて、要約を実践し、ディスカッションします。それぞれが関心のある歌のジャンルについて考えます。 |
4 | 〃 |
プレゼンテーションの準備と方法について |
引き続き文献を収集・講読しつつ、各自が発表したい歌のジャンルとテーマを決定します。プレゼンテーションの準備と方法について、講義します。 |
5 | 〃 |
発表と討論(1) |
担当学生による発表と討論。 |
6 | 〃 |
発表と討論(2) |
担当学生による発表と討論。 |
7 | 〃 |
発表と討論(3) |
担当学生による発表と討論。 |
8 | 〃 |
発表と討論(4) |
担当学生による発表と討論。 |
9 | 〃 |
発表と討論(5) |
担当学生による発表と討論。 |
10 | 〃 |
発表と討論(6) |
担当学生による発表と討論。 |
11 | 〃 |
発表と討論(7) |
担当学生による発表と討論。 |
12 | 〃 |
プレゼンテーション方法について(振り返り) |
これまでの発表を踏まえて、プレゼンテーションの方法や組み立て方について、改善していきます。また理解の及ばなかったコード理論について洗い出しを行います。 |
13 | 〃 |
音楽についての文章表現について(レポート作成法) |
各自の発表内容をもとに、文章化の方法を学びます。 |
14 | 〃 |
歌のジャンルやコード分析についてのまとめと復習 |
各プレゼンテーションの内容と方法について、まとめと復習、フィードバックを行います。 |
15 | 〃 |
まとめ |
前期の授業全体の総括を行います。 |
到 達 目 標 |
音楽を用いて、問題提起、資料調査、文献講読、音楽の分析、議論、発表といった一通りの音楽学の方法を身につけることができる。世界各国の様々な歌について知識を深める。コード、和声の基本的な知識を身につける。 |
成 績 評 価 の 方 法 と 基 準 |
試験方法:なし 実施時期: 発表内容や提出物(70%)、議論への参加状況(30%)などをもとに総合的に判断する。発表日に無断で欠席した場合は単位を付与しない。 |
学 生 へ の メ ッ セ ー ジ (その他注意等) |
音楽を楽しみながら、社会人としても役立つ学問的スキルや、一生の趣味になる知識を身につけていきましょう。授業計画は、履修メンバーに応じて柔軟に変更します。うたの好きな方、ギターやピアノの弾ける方歓迎します。 講義科目の「芸術の楽しみA(安川)」を合わせて受講すると、音楽史の基礎知識から、実践的なプレゼンテーションまでを体系的に修得することができます(必須ではありません)。またレポート作成など、アカデミック・スキルをさらに深めたい人は、後期の大学基礎演習(安川)を合わせて履修すると、総合的なアカデミック・スキルが身につきます。 |
教科書・参考書 | 書 名 | 著 者 名 | 出 版 社 名 | 定 価(円) |
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参考書 |
コード理論大全 |
清水響 | リットーミュージック | 3,024円 |
参考書 |
ハーモニー探究の歴史―思想としての和声理論 |
西田紘子・安川智子編著 | 音楽之友社 | 2,700円 |
参考書 |
憂愁と官能を教えた学校(上・下) |
菊池成孔・大谷能生 | 河出書房新社 | 1,026円 |
参考書 |
改訂新版 音楽の文章術 論文・レポートの執筆から文献表記法まで |
リチャード・J・ウィンジェル | 春秋社 | 3,080円 |
参考書 |
大学生のための「読む・書く・プレゼン・ディベート」の方法(改訂第二版) |
松本茂・河野哲也 | 玉川大学出版部 | 1,500円 |
オンライン授業リンク先
- Google Classroom:この授業は対面授業ですが、授業でGoogle Classroomを使います。抽選後に履修が確定した人のみ、クリックをして登録してください。 (クラスコード:77e4yfa)