授 業 期 間 | 2022年度 後期 | 授 業 対 象 | 指定なし 月1or月2 |
科 目 名 |
政治のしくみB
(現代社会における市民と政治)
(Political Science B)
|
科 目 責 任 者 | 井之口 智亮 | 単 位 数 | 2単位 |
担 当 者 | 井之口 智亮 |
授 業 の 目 的 |
「市民」であることの複数の側面を理解した上で、現代社会における「市民」と「政治」との関わりについて主体的かつ批判的に思考する力を養います。 |
教 育 内 容 |
本科目では、大まかにいえば「市民」であることを意味する「シティズンシップ」(citizenship)という概念を軸として、現代社会における政治について複数の観点から考察します。まず、「市民」であることの多様な側面を整理、検討した上で、政治参加や労働、福祉、教育などの具体的なトピックに関して考察を進めます。これらを通じて現代社会における「市民」と「政治」との関わりについて主体的かつ批判的に思考する力を養うことが、本科目の狙いです。 |
教 育 方 法 |
今期の「政治のしくみB」は、オンライン上で授業資料や課題を提示し、質疑応答や課題提出を行う「資料・課題提示型」というオンライン授業という形式で進める予定です。授業資料ならびに課題の提示はGoogle Classroomを通じて行う予定ですが、Moodleあるいは電子メールなど他のオンラインツールも適宜使用する可能性があります。授業の進め方の詳細については、第1回の「イントロダクション」の際にお知らせします。 ※フィードバックについて:授業内容に関する質問への応答、ならびに提出された課題に対する全体講評は、基本的に授業資料を通じて行う予定です。 |
準 備 学 習 (予習・復習) |
【講義時間外に必要な学習の時間:60時間】 予習:こちらが指示した資料を毎回授業前に予習として読み、自分なりに疑問点等を整理したうえで授業に臨むようにしてください。 復習:参考書、そのほか授業内で紹介した文献を読み、授業内容に関する理解を深めるように努めてください。また、時事ニュースを多様なメディアを通じて積極的に知ることも必要です。 ※この科目の授業外学修時間の目安は合計60時間です。 |
回 | 担当者 | 項目 | 授業内容 |
---|---|---|---|
1 | 井之口 【オンライン】 |
イントロダクション |
本科目の狙い、授業の進め方、成績評価の方法などの説明 |
2 | 〃 |
「シティズンシップ」概念・総論 |
「市民」であることの複数の意味を知る |
3 | 〃 |
シティズンシップと「権利」 |
私たちはどのような権利を持っているのだろうか? |
4 | 〃 |
シティズンシップと「市民的徳」 |
何を実践すれば「立派な市民」なのだろうか? |
5 | 〃 |
シティズンシップと「公共性」① |
「みんなにかかわること」としての「公共性」の諸相 |
6 | 〃 |
シティズンシップと「公共性」② |
私たちの間で形づくられる「公共性」 |
7 | 〃 |
シティズンシップと「公共性」③ |
現代社会における「公共性の衰退」に抗する術はあるか? |
8 | 〃 |
前半の総括 |
担当者によるフォローアップ |
9 | 〃 |
シティズンシップと「労働」 |
現代社会における「働き方」と「働く」ことの意義 |
10 | 〃 |
シティズンシップと「福祉」 |
社会保障をめぐる現代的課題とは何か |
11 | 〃 |
シティズンシップと「教育」① |
「市民」を育てるためにいったい何が必要か? |
12 | 〃 |
シティズンシップと「教育」② |
日本における市民教育:課題と展望 |
13 | 〃 |
シティズンシップと「国民」① |
そもそも「日本国民」とは誰のことか? |
14 | 〃 |
シティズンシップと「国民」② |
「市民」と「国民」、その狭間に潜む境界線 |
15 | 〃 |
全体の総括 |
担当者による全体の総括 |
到 達 目 標 |
①「市民」であることの多様な側面を識別し、理解することができる。 ②日本と諸外国との共通点と相違点もふまえつつ、現代社会における市民と政治との関わりについて複数の観点から主体的かつ批判的に考察することができる。 |
成 績 評 価 の 方 法 と 基 準 |
試験方法:レポート 実施時期:試験期間外 ※今期の「政治のしくみB」では対面での定期試験を実施せず、「授業内評価」という形式で成績評価を行います。主に期末レポート、小課題を成績評価の材料としますので注意してください。 期末レポート:60% (授業内容全体をふまえて、自らの見解を述べることを求めるレポート課題を出題する。提示された問いを批判的に考察した上で、自分の見解を論理的に述べているか否かを評価基準とする。) 小課題:40% (授業内容に関する理解度を確認するための小課題を適宜出題する。) |
学 生 へ の メ ッ セ ー ジ (その他注意等) |
・受講者の興味関心や受講状況に応じて授業計画・授業内容を一部変更する可能性がありますので、ご了承ください。 ・今期の「政治のしくみB」はオンライン授業という形態で進めていきますが、対面授業にもまして積極的かつ自律的な学習を強く期待します。 |
教科書・参考書 | 書 名 | 著 者 名 | 出 版 社 名 | 定 価(円) |
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参考書 |
『〔増補版〕シティズンシップの政治学――国民・国家主義批判』 |
岡野八代 | 白澤社 | 2,860円 |
参考書 |
『変容するシティズンシップ――境界をめぐる政治』 |
木前利明・亀山俊朗・時安邦治 | 白澤社 | 2,200円 |
参考書 |
『シティズンシップ教育論――政治哲学と市民』 |
バーナード・クリック(関口正司監訳) | 法政大学出版局 | 3,520円 |
参考書 |
『軽いシティズンシップ――市民、外国人、リベラリズムのゆくえ』 |
クリスチャン・ヨプケ(遠藤乾ほか訳) | 岩波書店 | 3,190円 |
オンライン授業リンク先
- Google Classroom:政治のしくみB【月曜1限クラス専用】 (クラスコード:z2qbppi)
- Google Classroom:政治のしくみB【月曜2限クラス専用】 (クラスコード:c2xkcbf)