[L101-HC06]
授 業 期 間 2022年度 後期 授 業 対 象 指定なし 水2
科  目  名
芸術の楽しみB (音楽作品を読み解く〜舞台芸術作品を中心に)
(Fine Arts and Music B)
科 目 責 任 者 安川 智子 単  位  数 2単位
担  当  者 安川 智子
授 業 の 目 的

この授業では、主に楽譜の読める音楽経験者を対象に、オペラを中心とした西洋の音楽作品を分析し、作品を深く理解する方法を学んでいきます。オペラは、声楽(独唱・重唱・合唱)、オーケストラ、台本や舞台美術がひとつになった、総合的な音楽芸術です。また今日身近に楽しむことのできるミュージカルの基盤を作ったのもオペラです。名作とされる作品を素材として、作品の内側から専門的に眺める視点をもつことで、他人とは一歩異なる芸術作品の鑑賞法を身につけることを目的とします。

教 育 内 容

一つの作品における文学的素材(台本、原作などのテキスト)と音楽的素材(視聴覚資料、楽譜)を取り上げて丁寧に解説していきます。また実際に解説した場面などを視聴覚資料で鑑賞します。芸術の楽しみAを受講した学生にとっては、前期の復習と連関性を意識することで、より理解が深まります。なお木曜日の同名の授業のオンデマンド教材をいつでも参照できますが、あくまで教室での対面授業での講義をもとに、課題と成績評価を行います。

教 育 方 法

基本的には講義ですが、教室での対面授業であり、履修者の理解状況に合わせて柔軟に授業内容を変更します。また音楽経験者を対象としています。教材はプリント等を配布し、参考書を活用します。講義、鑑賞を経て、授業の最後にコメントを書いていただくことで、それぞれの理解度を確認します。質問やよいコメントについては、次の授業の冒頭で回答または紹介します。これらのコメント記述や講師からのフィードバックは、そのまま小テスト(レポート)作成のための準備・練習となります。

準 備 学 習
(予習・復習)

【講義時間外に必要な学習の時間:60時間】

予習:取り上げる作品のあらすじについて、事前に確認しておく。オペラの中の名曲について、CDやナクソス・ミュージック・ライブラリー、You Tube等で聴いておくとよい。予習時間として、毎回1時間程度が期待される。

復習:授業内で紹介したオペラ・ミュージカル作品を積極的に教養図書館のCD、DVDやインターネット等で鑑賞し、紹介した参考文献を少しでも手に取って読んでみる。復習時間として毎回2時間程度が期待される。

その他レポート作成に要する時間も含めて、計60時間の授業時間外学習が期待される。

担当者 項目 授業内容
1 安川
【対面】

授業ガイダンス

授業内容や進め方についてのガイダンス。音楽作品を分析することについて

2

オペラの基礎知識

オペラとは何か。オペラとミュージカルの違い。

3

モーツァルトのオペラ(1)《フィガロの結婚》《ドン・ジョヴァンニ》《コジ・ファン・トゥッテ》

モーツァルトのオペラの全体像と、オペラの基本的な型について。イタリア語のオペラ。

4

モーツァルトのオペラ(2)《魔笛》

ドイツ語のオペラ。ジングシュピールとその楽しみ方。

5

モーツァルトのオペラ(3)《魔笛》の続きとまとめ

復習と第1回小テスト

6

19世紀のオペラ(1)ヴェルディ《ラ・トラヴィアータ》(椿姫)

19世紀オペラの特徴とイタリア・オペラの型について

7

19世紀のオペラ(2)ビゼー《カルメン》

フランス語のオペラ。オペラ・コミックの特徴

8

19世紀のオペラ(3)ヴァーグナーのオペラ

ドイツ語オペラ。ヴァーグナーのオペラの全体像と特徴。音楽による物語の表現方法について。

9

19世紀のオペラ(4)ヴァーグナーのオペラの続きとまとめ

具体的な作品例と第2回小テスト

10

20世紀の舞台芸術(1)英米の古典ミュージカル

《ウェストサイド・ストーリー》《レ・ミゼラブル》など

11

20世紀の舞台芸術(2)日本のオペラ、古典芸能

日本の民謡や古典芸能を取り入れた新たなオペラや舞台芸術

12

20世紀の舞台芸術(3)バレエ、ダンス

バレエ作品、ダンス作品の特徴

13

20世紀の舞台芸術(4)最先端のミュージカルほか

最後に提出する小テスト(レポート)のために自分で取り上げる舞台芸術作品を選びましょう。

14

劇と音楽

講義全体のまとめとレポート作成(第3回小テスト)

15

レポート提出とフィードバック

レポートとそれについてのまとめ

到 達 目 標

1)西洋音楽の基礎知識を習得する。2)各時代を代表する優れたオペラ・音楽作品を深く理解する。3)オペラ・ミュージカル作品を鑑賞する素地を作る。

4)現在の音楽・舞台芸術に関心をもち、その進む方向性について考え、評価することができる。

成 績 評 価 の
方 法 と 基 準

試験方法:その他    実施時期:試験期間外

全3回の小テスト(レポート)90%(各30点×3回)、その他授業内課題、参加度など10%

学 生 へ の
メ ッ セ ー ジ
(その他注意等)

舞台芸術作品には、それぞれの時代の関心事や問題が反映されています。また現代芸術に真に向かい合うためには、古典について知ることが不可欠です。作品鑑賞を楽しみながら、現代を生き抜く知恵を作品から学びましょう。なお、芸術の楽しみA(音楽)と関連しているほか、レポートの作成法については大学基礎演習(安川)を履修することで応用できます。

教科書・参考書 書 名 著 者 名 出 版 社 名 定 価(円)
参考書

西洋演劇論アンソロジー

山下純照・西洋比較演劇研究会編 月曜社 3,600円
参考書

《悪魔のロベール》とパリ・オペラ座―19世紀グランド・オペラ研究

澤田肇、佐藤朋之、黒木朋興、安川智子、岡田安樹浩編 上智大学出版 2,600円
参考書

モーツァルトのオペラ 全21作品の解説

松田聡 音楽之友社 3,520円
参考書

新イタリア・オペラ史

水谷彰良 音楽之友社 2,970円
参考書

オペラ 愛の壊れるとき 名作がしかける涙のレトリック

長木誠司 音楽之友社 2,750円