授 業 期 間 | 2022年度 前期 | 授 業 対 象 | 指定なし 火1 |
科 目 名 |
健康の科学A
(Health Science A )
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科 目 責 任 者 | 池村 司 | 単 位 数 | 2単位 |
担 当 者 | 池村 司 |
授 業 の 目 的 |
健康を決定する因子は様々あり,単に疾病が存在しないことを健康と定義しない.健康は人々の生活の質に関わる重要なテーマであるが,複雑な一面を持ち,疾病の有無以外の因子を含めて総合的に判断する必要がある.本授業では科学的根拠に基づいた健康に関連する知識を学び,健康について深い理解を促すことを目的とする.その中で運動や栄養,休養といった生活習慣が健康に及ぼす影響や,健康の維持増進を図るための適切な生活習慣についてを学び,得た知識を自身または他者の健康の維持増進のために応用できるようになることも本授業の目的とする. |
教 育 内 容 |
授業初期は,健康の概念や健康問題といった健康に関する理解を深めるための知識を扱う.中期は休養・運動・栄養といった生活習慣と健康との関りを理解するための基礎知識を扱う.後期は生活習慣と健康の関係や,健康の維持増進を目的とした生活習慣についての内容を扱う. |
教 育 方 法 |
すべての授業をオンライン形式で行う.googleclassroomを通して資料の配布や課題の提示・提出を行う.資料内容を基に学習し,学習後,リアクションペーパーやミニテスト等の課題に取り組む.不明な点はgoogleclassroomのコメント機能やメールを利用して担当教員へ質問をする.ミニテストについては,採点後に解説を付けてフィードバックする.コメントシートについては,全体の理解を促すような質問や疑問をピックアップし,全体に向けてフィードバックする. |
準 備 学 習 (予習・復習) |
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】 予習:シラバスにて授業内容を事前に確認し,インターネットや書籍を利用して学習内容に沿った知識を調べる. 復習:授業で得た知識をノート等に整理し,実生活に応用する. |
回 | 担当者 | 項目 | 授業内容 |
---|---|---|---|
1 | 池村 【オンライン】 |
オリエンテーション |
本講義の目的と概要や諸注意事項,成績評価方法等の説明を行う. |
2 | 〃 |
健康の概念 |
過去から現在までの健康の概念の変容の過程を把握する.現代が抱える健康問題について解説する. |
3 | 〃 |
健康問題への対策 |
健康問題を解決するための政策を解説する.地域社会が抱える健康問題とその取り組みについての説明を加える. |
4 | 〃 |
運動・スポーツの価値 |
スポーツとは何か,また,運動・スポーツの持つ価値について,特に健康増進以外の価値にも焦点を当てて解説する. |
5 | 〃 |
人体の構造と機能 |
心臓血管系,筋系,神経系といった健康科学分野に関連の深い人体の構造と機能について解説する. |
6 | 〃 |
発育発達と老化 |
今後生じるであろうライフイベント(出産,子育て,介護等)に対応できるよう,人体が如何にして成長し,老化するのかを解説する. |
7 | 〃 |
自身の健康状態の評価法 |
自身の健康状態を評価する方法について学ぶ. |
8 | 〃 |
生活習慣病 |
日本人の死因上位を占める生活習慣病に関する理解を深める. |
9 | 〃 |
運動と健康① |
運動と健康の関係について解説する. |
10 | 〃 |
運動と健康② |
健康維持・増進のための運動とはどのようなものかを理解する.また,ライフスタイルや健康状態を基に,個々に適した運動内容の選択方法について学ぶ. |
11 | 〃 |
栄養と健康① |
栄養と健康の関係について解説する. |
12 | 〃 |
栄養と健康② |
健康維持・増進のための栄養摂取について解説する.自身の食習慣を評価する方法を学ぶ. |
13 | 〃 |
休養と健康 |
ストレッサーとストレス反応についての知識と,休養を含むストレッサーへの対処法について理解を深める. |
14 | 〃 |
飲酒・喫煙・薬物と健康 |
飲酒・喫煙・薬物が心身へ及ぼす影響についての理解を深める. |
15 | 〃 |
まとめ |
前回までの授業内容を復習し,疑問や質問について個別に対応する. |
到 達 目 標 |
1)現代における健康の捉え方や,健康問題の現状と改善への取り組みを説明できる. 2)生活習慣と健康との関りについて理解し,適切な生活習慣について説明できる. 3)自己の健康状態や生活習慣を振り返り,改善することができる. |
成 績 評 価 の 方 法 と 基 準 |
試験方法:なし 実施時期: 課題(70%),授業態度(30%)を含めて総合的に判断する.毎回の課題を定期試験の代わりとして評価し,また,課題提出の有無で出欠を確認する. |
学 生 へ の メ ッ セ ー ジ (その他注意等) |
健康に関する幅広い知識を得ること以外にも,ここで学んだ知識を実生活に応用することを意識して授業に臨んで下さい. |
教科書・参考書 | 書 名 | 著 者 名 | 出 版 社 名 | 定 価(円) |
---|---|---|---|---|
参考書 |
健康・運動・スポーツの科学 |
九州大学健康科学センター | 大修館書店 | 1,980円 |
参考書 |
人体の構造と機能 |
エレイン N. マリーブ | 医学書院 | 5,500円 |
参考書 |
新しい栄養学 |
坂本清・堀口美恵子 | 三共出版 | 2,200円 |
参考書 |
運動生理学 |
池上晴夫 | 朝倉書店 | 3,520円 |